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町指定文化財第1~4号 定林寺仏像

河合町指定文化財 第1号

地蔵菩薩立像

不動明王立像

種別  彫刻
名称及び員数  地蔵菩薩立像 壹軀 附 錫杖・台座・宝珠
所在地  奈良県北葛城郡河合町川合 定林寺安置
保持団体  市場総代
指定年月日  平成9年3月26日

 
像高92.1センチ 四重蓮華座 台座総高 27.0センチ
木造彩色。サクラ材一木造。内刳りは行われていません。
円頂。剃頭。髪際線は表現されていません。
両耳垂不貫。三道表出。右手を下げ、現状で大頭二指を捻り、余指をやや屈して、錫杖をついています。左は屈臂し、掌を上向けて五指を伸ばし宝珠をとり、腰を僅かに左に捻り左を軸足とし、右脚の力をゆるめて蓮華座上に立っています。両手先、両足先、持物の錫杖・宝珠ともに後の時代に補ったものです。
右肩を被う衣の上から偏袒右肩の袈裟の先を僅かに右肩に懸けて身に纏っています。裳は右上重ねに纏って両足元に懸かっています。
一木丸彫りの重厚な木取り法、胸厚の豊かな力強い造形や充実した身の構え、抑揚をきかせた翻波式の衣文表現などは平安時代前期の特徴をよく示しています。
虫食いによる損傷のため、平成9年度に修理を行っています。

河合町指定文化財 第2号

十一面観音菩薩立像

十一面観音菩薩立像

種別  彫刻
名称及び員数  十一面観音菩薩立像 壹軀 附 錫杖・水瓶・蓮華座・黒漆塗方座
所在地  奈良県北葛城郡河合町川合 定林寺安置
保持団体  市場総代
指定年月日  平成9年3月26日


像高117.5センチ 台座総高 16.0センチ
木造彩色。カヤ材。木心を右足下にこめた一材より両肩を含む像の大容を彫出しています。左手は肘と手首、右手は手首をそれぞれ矧ぎ付け両足先も各々矧ぎ付けています。頭上各面も各々矧ぎ付けています。
髻頂に仏面一、髻周囲に菩薩面五、天冠台上の地髪に菩薩面五の計十一の頭上面を表し、左手に水瓶を執り、右手を垂下して、大指で錫杖を執る勢を示す長谷寺式十一面観音像です。但し、天冠台上後方一面分欠失しています。天衣は両肩にかかり、両脚前面で二段のU字形をなし、左右手首にいたって先端を外側に垂下させています。左肩から右脇の下にかけて斜めに条帛を掛け条帛垂先は表していません。折り返し一段の裳を着け、さらに腰衣も着け、腰を僅かに左に捻り、左脚を軸にして重心を移し、右脚の力を緩めて両足先を僅かに開いて蓮華座上に立つ。頭上面いずれも鎌倉時代の補作。両手先、両足先鎌倉時代後補。
肉取りの豊かなたっぷりした面影があり、腰の捻りをきかせた充実した体躯の造形、優しいお顔と体躯の動きに合わせた柔らかな衣文の構成など、平安時代中期の特色を備えています。

河合町指定文化財 第3号

阿弥陀如来坐像

阿弥陀如来坐像

種別  彫刻
名称及び員数  阿弥陀如来坐像 壹軀
所在地  奈良県北葛城郡河合町川合 定林寺安置
保持団体  市場総代
指定年月日  平成9年3月26日 


像高17.3センチ
銅鋳造。肉髻相。螺髪を表しています。耳垂不貫。三道表出。
右肩の一部を被って袈裟を偏袒右肩に着けています。左右の頭指を立て、腹前で定印を結び、右足を前に組んで結跏趺坐しています。火を受けたために像容に変形を生じ、左膝部は大きく上方にゆがんでいます。
穏やかな面影、抑揚をひかえた体軀の造形、柔らかな並行曲線を畳む衣文の構成など、平安時代後期の彫刻の特色をよく示した作例です。また、平安時代後期では遺例の極めて少ない鋳造仏として注目されます。

河合町指定文化財 第4号

不動明王立像

不動明王立像

種別  彫刻
名称及び員数  不動明王立像 壹軀 附 宝剣・羂索・岩座・火焔光
所在地  奈良県北葛城郡河合町川合 定林寺安置
保持団体  市場総代
指定年月日  平成9年3月26日


像高92.5センチ
木造古色。ヒノキ材一木。
巻髪。左耳前に弁髪を垂らし、頭部正面に花冠先端を表し、頂上に六弁の莎髻を表しています。額に三条の水波。眉をひそめ、両眼を天地眼にし、唇をゆがめて歯牙各一を上下にむき出しています。右手に宝剣を、左手に羂索を執り、腰を右に捻り、左足を踏み出して岩座上に火焔を負って立っています。
木心を後方にはずした一材より頭体幹部を彫出し、内刳りは行っていません。両耳前で面相部を割り矧ぎ、玉眼を嵌入しています。左耳前の弁髪垂下部別材矧ぎ付けています。右腕は肩、肘、手首で各々矧ぎ付け、左腕は肩、手首で矧ぎ付けています。両足先矧ぎ付け。
頭体を一材より彫り出し、面相部のみ仮面上に割り剥いで玉眼を挿入する技法や像表面に細やかな丸刀目を残し彩色を施さずに直接古色と施す仕上げ法などの特色から、室町時代初期の作例と考えられます。

定林寺について

現在の定林寺は廣瀬神社の西側・城山古墳の北側にありますが、廣瀬神社に伝わる『和州廣瀬郡廣瀬大明神之圖』には現在とは別の場所に「定林寺」が描かれています。その位置は現在の定林寺より南約400メートルの宮堂遺跡ではないかと考えられます。現在の定林寺の本堂は江戸時代初期の建築で、内部には多くの仏像が安置されています。そのうちの4体が平成9年3月26日に町指定文化財に指定されました。

お問い合わせ
生涯学習課(中央公民館)

〒636-0053
奈良県北葛城郡河合町池部2丁目13番地1
電話:0745-57-2271
ファックス:0745-57-1165