健全な下水道事業経営に向けて

更新日:2021年06月30日

本町ではこれまで事務の合理化・効率化による歳出の削減や、水洗化の啓発等による使用料収入の増収に努めてきました。しかし、老朽化した管渠の増加等により、今後も更に財源が不足することが見込まれます。また、収入面におきましても、少子高齢化による人口減少、節水意識の向上等による使用水量の減少など使用料収入の伸びは期待できない状況であり、6月分下水道使用料より料金単価を改定させていただくことになりました。

下水道の整備状況

河合町は、昭和55年度に下水道事業に着手し、昭和59年度以降、整備が完了した地域から随時使用を開始しています。その後の継続した整備により、平成27年度末現在では河合町全人口の99.1%に当たる18,151人の方が下水道を使用できる状況となっています。その内の92.6%にあたる16,804人の方に下水道を利用して頂いています。

下水道事業の状況

下水道事業は公営企業に位置付けられ、その経営に係る経費は原則として下水道使用料で賄うべきとされています。経費の使途としては、汚水管や汚水処理施設に係る維持管理経費の他、下水道整備のために借りたお金の返還金などがあります。下記の図のとおり歳出3億5千万円に対して歳入における使用料は2億1千万円であるため、実質的には赤字経営となっています。この赤字を補填するため、公費(税金)を繰入れしており、その額は、平成26年度では、1億4千万円となっています。

  町民の皆様にはご負担をお掛けしますが、今後におきましても更なる経費削減、業務改善に努め、効率的な下水道事業を運営してまいりますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。