能登半島地震(派遣職員報告など)
北葛城郡支援物資 阪本 雅司 (派遣期間1月16~17日)
令和6年1月1日に起こった能登半島地震から約2週間後、北葛城郡から支援物資を届けました。そのときの福井県穴水町等の様子です。




















広報かわい令和6年3月号防災特集「P11能登半島地震派遣職員レポート」より。
震災から約2週間経った1月16日、支援物資を届けるため穴水町へ。物資を降ろす建物周辺でさえ、地割れがひどく大きな溝ができていました。“大変なことになった” という言葉では足りない、「これからどうなるんだろう」という不安な気持ちになりました。
もし河合町が同じように被災地となったら、役場職員だけでは全住民を守りきれない。住民1人ひとりが防災を意識してほしい。食料・水の備蓄、特に簡易トイレを備えるべきと、いち防災士として強く感じます。地震から日が経つにつれ、こうして支援をでき
るけれど、支援の手が届くまで命を繋ぎ止められるのは、自分たちの備蓄しかない。結局自分たちで守るしかない。
(阪本雅司)
災害支援派遣 浦西 泰輔 吉井 直世 (派遣期間2月14~22日)
奈良県を通じての派遣依頼により、余震が続く現地に役場職員2名が被災地の支援に向かいました。支援内容は非住家の木造一次調査(建物の基礎、外壁、屋根、傾斜等の調査)で、建物の半壊や全壊を判定するものです。
広報かわい令和6年3月号防災特集「P11能登半島地震派遣職員レポート」より。
被災地で1番驚いたのは、地面の損壊箇所の多さです。あらゆる道路、歩道、建物周辺、駐車場でひび割れ、隆起、陥没が起こっており、地震から1カ月半経ってもまだ手つかずの箇所が多い現状です。古い家の損壊の大きさにも驚きました。新しい家に比べて建物の崩れ方が激しく、中に人がいたら逃げようがないと思いました。耐震の重要性を実感しています。活動中にも余震が頻繁に起きており、揺れを感じることが日常茶飯事なのだと思うと、今にも崩れそうな建物も多く、近づくことに恐怖を感じました。
派遣された認定作業は、最初は戸惑いましたが、先に現地に入っていた、被災地を助けたいと全国から集まった方々が親切に教えてくれました。みなさん1 週間ごとの交代で、寄せ集めのチームにも関わらず、しっかり連携が取れており、すでに何年もやっている
かのような雰囲気でした。助け合いの心、コミュニケーション力、人間って本当にすごい!
(浦西泰輔)
自分の知っている日常ではありえない光景が広がっていました。道路の崩落、建築物は倒壊もしくは倒壊寸前の状態など、大地震の怖さを間近に感じました。道中でも、各地の自治体の災害派遣車両が多数走行しており、能登半島に対する1日も早い復興への強い思いを感じました。
非住家の木造一次調査では、建物の基礎、外壁、屋根、傾斜を調査し、半壊や全壊などの判定を行いました。倒壊寸前の建物調査では、余震が発生した時のことを常に考えながら行動していました。年代の古いものや、土蔵造り、重い瓦屋根の建物が多く被害を受けている印象です。崩れた家屋の瓦礫に押しつぶされている車もあり、被害の生々しさを感じた現場もありました。
他府県のチームと慣れない環境の中で現地調査していると、住民の方から感謝の言葉をいただく事が多く、被災地の役に立てていると実感できました。今後もこのような機会があれば、是非、応援に行きたいと思いました。
(吉井直世)
この記事に関するお問い合わせ先
安心安全推進課
〒636-8501
奈良県北葛城郡河合町池部1丁目1番1号
電話:0745-57-0200
ファックス:0745-56-4007
更新日:2024年03月11日