遺跡

更新日:2021年06月30日

宮堂遺跡

縄文時代から集落が形成されていた宮堂遺跡からは、飛鳥時代以降の須恵器や、古瓦の破片が出土し、和州廣瀬郡廣瀬大明神之圖が示す大規模な寺院が存在した可能性があります。

長楽遺跡

長楽遺跡

平安時代に長楽周辺にあったとされる荘園「小東庄」に関係する遺跡です。春日神社の南側で、平安時代の革帯の飾り「石帯丸鞆」が出土しており、この辺りの荘園を管理する荘館があったと見られています。また、春日神社の東側に長楽寺があったとされています。

大輪田・城内遺跡

大輪田・城内地域には中世の豪族大輪田氏の大輪田城があったと伝えられています。この地域の畑地に、中世以降の遺物が数多く出土しており、現在も土塁の跡や地名にその名残が感じられます。
五輪塔
完全な形をとどめている総高143cm、花崗岩製の中型の五輪塔です。全体の特徴から室町時代初期の製作と推定されますが、銘は刻まれていません。中世に大輪田を拠点として活躍した豪族大輪田氏の墓と伝えられており、ここから東側に大輪田城があったとされます。

舟戸・西岡遺跡

河合町と王寺町にまたがる舟戸山の頂部を中心に形成された遺跡です。平成5年度に実施された山頂付近の調査では弥生時代後期の建物跡が確認されており、高地性集落であった可能性が考えられています。また、この遺跡は大和川を望む位置にあり、当時の交通の要衝をおさえていたと推測されます。

フジ山遺跡

 

佐味田川と大和川の合流する位置から旧石器時代のナイフ形石器や、剥片が発見されました。遺跡の詳細はまだ謎ですが、採取された石器などから、遠い昔、私たちの祖先が、ここで確かに生きていたことを教えてくれます。また、遺跡内には、直径約40mになる大型の円墳「フジ山古墳」があります。

市場垣内遺跡

城山古墳の北側に位置する一辺約40mの規模で周囲に濠を巡らせた中世環濠館跡。

戦国時代の吉田山城主義辰の館であったとされ、発掘調査で中国や韓国の陶磁器の破片が多く出土し、はるか西方の国と結びつく水上交通の要衝であったことが分かります。

市場垣内遺跡は日常生活の場として、近接する城山古墳は戦時の際の砦であったと考えられています。

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