古墳

更新日:2023年08月12日

1.大塚山古墳群

1.大塚山古墳

5世紀後半築造の三段築成の前方後円境。墳丘全長は197m、同時期では奈良盆地内で最大級の古墳です。遺物は、円筒埴輪・朝顔形埴輪・家形埴輪の円柱部分に小型の盾を付けたもの・盾形埴輪・蓋形埴輪・須恵器模倣土師器など。

(昭和31 年12 月28日、国指定史跡)

 

2.城山古墳

大塚山古墳群で最後に造られた古墳。5 世紀末から6 世紀初頭の築造と考えられ、墳丘全長は109m、大塚山古墳と同様、同時期では奈良盆地内で最大級の古墳です。中世に砦として利用され、墳丘は変形していますが、三段築成と推測されています。

(昭和31 年12月28 日、国指定史跡)

 

3.丸山古墳

二段築成で直径48mの大型円墳。5世紀後半の築造。

(昭和31 年12 月28 日、国指定史跡) 

 

4.九僧塚古墳

二段築成で一辺約35mの方墳。大塚山古墳とほぼ同時期に築造され、大塚山古墳副葬品埋納施設と考えられています。

(昭和31 年12 月28 日、国指定史跡)

 

大塚山古墳群 航空写真1

中良塚古墳周辺

1.中良塚古墳(高山1 号墳)

二段築成で墳丘全長88mの前方後円墳。5世紀後半の築造。「中良塚」は「穴闇(なぐら)塚」の転訛と考えられています。

(昭和31 年12 月28 日、国指定史跡)

 

2.高山2号墳

発掘調査によりもとの規模は直径約35mと推定される円墳です。周濠部から人物埴輪や、動物埴輪の一部が出土しています。

(昭和31 年12 月28 日、国指定史跡)

 

3.高山3号墳

発掘調査によりもとの規模は直径30mと推定される円墳です。周濠部から滑石製勾玉が出土しています。

(昭和31年12 月28 日、国指定史跡) 

 

4.高山4号墳

現在は東西18m、南北12mほどの規模ですが、もとは直径20m以上の円墳であったと見られます。

(昭和31 年12月28 日、国指定史跡)

 

大塚山古墳群 航空写真2

乙女山古墳

乙女山古墳

典型的な帆立貝形古墳として著名な古墳。墳丘全長は130mで、後円部直径104mに対し、前方部長30m、幅52mで前方部が極端に短く低平になっています。後円部には別に造り出しがあり、家形埴輪などが出土しています。また、墳丘の周囲には周濠と外堤が巡っています。

(昭和31 年11 月7 日、国指定史跡)

カタビ古墳群

馬見丘陵公園造成に先立つ発掘調査で4基の古墳が確認されました。1号墳(方墳)と3号墳(円墳)は大型古墳が盛んに築造された5世紀代に造られたもので、2号墳(円墳)と4号墳はほとんど古墳が築かれなくなった7世紀代の古墳です。

佐味田石塚1・2号墳

昭和59 年、馬見丘陵公園中央エリア入口付近の県道工事の際に発見され、同エリア内に移築保存されている古墳です。両古墳ともに竪穴の小石室で、1号墳の床面には飛鳥時代の瓦が敷き詰められていました。1号墳は7世紀前半、2号墳は6世紀末に築造されたものす。

石塚古墳1号

佐味田石塚1号墳

佐味田石塚2号墳

別所下古墳

直径60mの円墳、または全長60mの帆立貝形古墳と考えられています。4世紀後半の築造で、河合町内では佐味田宝塚古墳、ナガレ山北3号墳と並ぶ最古の古墳です。

一本松古墳

全体に開墾が著しいため詳細は不明ですが、墳丘全長150m、後円部直径90m、前方部幅60m程度の前方後円墳とされ、築造時期は4 世紀後半と見られています。

ナガレ山北3号墳

ナガレ山古墳の北側に位置する直径約60mの円墳で、付近から出土した鰭付円筒埴輪や朝顔形埴輪の特徴から、別所下古墳と同時期の4世紀後半の築造と考えられています。

ナガレ山三号墳

ナガレ山北3号墳出土 朝顔形埴輪

ナガレ山三号墳

ナガレ山北3号墳出土 鰭付円筒埴輪

ナガレ山古墳

約1600 年前、5 世紀初期の築造とされる全長105mの前方後円墳。古墳頂上から当時の姿と現在の姿を同時に見比べられる全国でも珍しい古墳で、東側半分の葺石と埴輪列が復元されています。

(昭和51年12 月27 日、国指定史跡)

ナガレ山古墳上空

ナガレ山古墳 全景

ナガレ山古墳 復元した埴輪列

ナガレ山古墳景色

ナガレ山古墳 近景1

ナガレ山古墳景色

ナガレ山古墳 近景2

倉塚古墳

倉塚古墳
現状で墳丘全長約180m、後円部直径106m、前方部幅70mを測る前方後円墳です。詳細は不明ですが、周辺で出土している埴輪円筒棺から5世紀前半の築造と推測されています。

貝吹山2号墳

佐味田宝塚古墳史跡指定地内南西部に位置する古墳で、直径約30mの円墳です。

佐味田宝塚古墳

全長112m、後円部直径60m、前方部幅45m、4世紀後半に築造された馬見丘陵内最古の前方後円墳。明治14 年(1881)に家屋文鏡を含む36 面の銅鏡が出土したことで有名なほか、玉類・鍬形石・石釧・車輪石・石製盒子・琴柱形石製品・異形石製品・石製模造品(鑿・斧・鎌・剣・刀子・紡錘車・有孔円板)・巴形銅器銅鏃・鉄刀・鉄剣・鰭付円筒埴輪・形象埴輪(家・蓋・盾・靱・草摺・短甲)など多数の遺物が出土しています。

(昭和62 年5 月12 日、国指定史跡)

佐味田宝塚古墳

貝吹山古墳

佐味田宝塚古墳の後円部北側にあった前方後円墳とされていますが、開墾のため

に墳丘の状態が不明です。明治18 年(1885)に、銅鏡7面が出土しています。

陣ノ山古墳

墳頂部に盗掘穴がある直径約18mの円墳。戦国時代に陣が張られた場所とされており、法螺貝が吹かれた貝吹山と対をなしています。

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