河合町の文化財案内

更新日:2021年06月30日

河合町で最古の遺跡は、馬見丘陵公園緑道エリアの工事に先立つ発掘調査で確認された馬見二ノ谷遺跡やフジ山遺跡です。これらの遺跡は今から約15,000~10,000年前の後期旧石器時代の遺跡で、遅くともこの頃には河合町域で人々の生活が営まれていたことがわかります。

その後、縄文時代後期の長楽遺跡、晩期の宮堂遺跡が大和川流域に形成されます。続く弥生時代には大輪田の舟戸・西岡遺跡や大輪田・城内遺跡で弥生時代後期の遺構・遺物が確認されています。

古墳時代に入ると、4世紀後葉に別所下古墳、一本松古墳、佐味田宝塚古墳が築かれ、5世紀から6世紀にかけてたくさんの古墳が築造されます。

飛鳥時代には長林寺、奈良時代には薬井瓦窯跡と各時代にわたり代表的な遺跡が見られ、奈良盆地の河川交通の要衝として、河合町が重要な地域であったことがわかります。

近世には大和川水運が栄え、奈良盆地の大和川水系の各河川に荷場が設けられます。河合町域でも、現在の御幸橋付近に川合浜という船着き場があり、市場地域を中心に賑わいをみせていました。

現在、町内に所在する文化財のうち、学術上の価値が高いものとして、国指定文化財4件、県指定文化財2件、町指定文化財5件があり、これらの他にも多くの文化財があります。

河合町遺跡分布図

河合町は馬見丘陵の北部に位置し、町域は丁字形をしています。町域の北東部には平地が広がり、北西部及び南部は丘陵地となっています。このような地理的な特徴から町域を3つの地域に分けて文化財を案内します。

詳しくは下記のPDFをご覧ください。

下記のPDFをクリックすると、「御幸瀬ノ渡・川合浜(ごこがせのわたし・かわいはま)」の詳しい情報をご覧になれます。

時代  主な遺跡名
 旧石器時代  馬見二ノ谷遺跡[山坊]、フジ山遺跡[泉台]
 縄文時代  長楽遺跡[長楽]、宮堂遺跡[城古]
 弥生時代  舟戸・西岡遺跡[大輪田・王寺町舟戸]
 古墳時代  佐味田宝塚古墳[佐味田]、一本松古墳[佐味田]、
 ナガレ山古墳[佐味田]、乙女山古墳[佐味田]、
 大塚山古墳群[城古・市場・穴闇]、フジ山古墳[泉台]、宮堂遺跡[城古]
 池部三ツ池遺跡[池部]
 飛鳥時代  長林寺[穴闇]、宮堂遺跡[城古]
 薬井瀧ノ北遺跡(薬井瓦窯跡)[薬井]
 奈良時代、  長楽遺跡(長楽)、長林寺(穴闇)
 平安時代  長楽遺跡(長楽)、長林寺(穴闇)
 鎌倉時代  川合横掘遺跡[城古]、居場垣内遺跡(廣瀬神社神主ヤシキ)[城古]
 室町時代  市場垣内遺跡[市場]

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奈良県北葛城郡河合町池部1丁目1番1号
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